お客様の声と施工事例
2026.09.07
建て替えずに直す ── 四十九日に間に合わせた墓所改修
奥様を亡くされた友人から、電話をいただきました。長く手の入っていない墓所を直して、四十九日までに納骨をしてあげたい。そういうご相談でした。
六月八日、現地を拝見しました。
地面は土のままで、膝丈の草が石塔の周りを覆っていました。外柵はなく、どこまでが墓所なのかも見て取りにくい状態です。石塔は苔と汚れで石肌の色が分からなくなり、水鉢も傷んでいました。
そして、もう一つ気になったことがありました。墓所が、広すぎるのです。

これから先、この面積を管理し続けるのは負担になります。草の生える面積が広いということでもあります。使う部分をきちんと囲って、残りは将来お返しできる形にしてはどうか。こちらからそうご提案しました。
翌九日の夕方、三案の図面をお持ちしました。
どの案も、使う区画を石で覆って草の生えない形にし、外柵で境界をはっきり切ることは共通です。違うのは、平場の取り方と外柵の形。図の手前と左に広がる部分が、将来お返しする予定の区画です。
図面にしてお見せしたのは、面積を減らすという話が、言葉だけでは伝わりにくいからです。どこを使い、どこを空けるのか。絵にすれば一目で分かります。
ご相談のうえ、図3の設計で進めることになりました。



六月二十四日、抜魂のお経をあげていただきました。その日までに、施主様ご自身が草を刈っておられました。
この日、お寺様とお話しする中で、設計を一部見直すことになりました。基礎に息抜きを設けること、そして平場の幅を少し広げること。お経のあと、図面を変更して工場の作業を進めました。

七月八日、着工。刈っただけでは根が残りますので、まず表土ごと鋤き取ります。
基礎を打ち、使う区画と将来お返しする区画の境を切りました。



七月十八日、完成。翌十九日の四十九日法要のあと、無事に納骨をしていただきました。
施主様からは「間に合わせてくれてありがとう」とお声をいただきました。ご法要を執り行われたお寺様からも、お褒めの言葉をいただいております。

石塔は建て替えていません。元の石を磨き直して、据え直しています。長年の汚れと傷んだ表面を落とすと、小松石本来の色が戻ってきました。
水鉢だけは、元のものが墓所に対して小ぶりでしたので、新しくして家紋を彫り直しました。


お墓は、建て替えなくても直せることがほとんどです。
石は磨き直せば艶が戻りますし、傷んだ部材だけを替えることもできます。墓所が広すぎるようでしたら、使う分だけを残す形に整えることもできます。
草取りが大変、足元が危ない、四十九日までに間に合わせたい。どんなことでも、まずは一度ご相談ください。現地を拝見して、図面にしてお持ちします。
株式会社 水谷石材 設計担当 水谷隆一
0558-72-0492




