水谷石材ブログ
2022.01.11
お墓掃除のコラムを発見
お墓のお掃除についてのコラムを発見
本日の静岡新聞さんに葬儀関連豆知識というコラムが掲載されていました。
石屋さんとして読むと、別段おかしな事はない記事ですが。
実際にやってみようと考えると、言うのは簡単だけれど大変な作業だなと痛感させられます。
一部抜粋しながら紹介させていただきます。
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記事はQ&A方式で
Q:【お墓のお掃除で注意する点は何ですか?】とありました。
A:の序盤に手袋・鎌・植木ばさみ・シャベルを用意とあります。
すでに重労働の気配がしますね…
お墓につくと
- 敷地内の雑草を抜いたりや落ち葉を掃除して、植木の剪定・汚れた砂利の水洗いを行います。
- 墓石は※特殊なコーティングがある場合は業者に相談を行い、汚れが少ない場合はスポンジで水洗い
※コケを落とすと墓石が長持ちするので、特殊な洗剤を使用して綺麗にします。
※たわしは墓石を傷つけてしまう為、避けたほうがいいでしょう - 花筒や香炉皿などの小物は取り出して中を洗い、乾いた布でふき取り終了です。
どうでしょうか?用意する物だけでも
スポンジ・バケツ・歯ブラシ・雑巾・洗剤・手袋・鎌・植木ばさみ・シャベル等9点もあります。
作業時間もすべてをちゃんとやろうとすると30分程度では終わらないでしょう。
あ
もちろんすべてのお墓がこのようなお掃除が必要という訳ではありません。
ですがこのようなお掃除規模のお墓がある方も伊豆地区では多いのではないでしょうか?
ここからは、紹介されていたお掃除をもう少し詳細に説明させていただきます。
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1.敷地内の雑草を抜いたりや落ち葉を掃除して、植木の剪定・汚れた砂利の水洗いを行います。
こちらで紹介されているのは、墓石の周辺に玉砂利を敷いてあるお墓のお掃除だと思います。
平成の前半頃にお墓を作られた方やリフォームされた方に多く施工されています。
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メリットは敷地内の雑草を抑制・水捌けがよく色合いが鮮やかな物もありお墓の雰囲気が明るくなります。
以前は亡くなった方が呼吸を出来るようにとの事で、コンクリート等で地面を覆う事が倦厭されていた為に、この玉砂利施工が多くありました。
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aですが砂利の隙間に土埃や種が入り込むため、雑草は生えます。
そして落ち葉も砂利の隙間に入り込んでしまう為、掃き掃除が難しいという点もあります。
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お掃除方法としては、園芸用土ふるいを使用してお米を研ぐのと同じように水洗いをしていただくか。
玉砂利を新しい物と入れ替える事によって綺麗な状態を取り戻すことが出来ます。
あ
雑草の抑制には除草剤も有効ですが大量に使用すると、墓石の変色や基礎部分の強度低下になるものがありますのでご注意ください。
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これらの方法以外にも、玉砂利部分を貼石や樹脂を混ぜた玉砂利にリフォームすることでお掃除をしやすくすることが出来ます。
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※施工事例は水谷石材ホームぺージでも紹介させていただいていますのでご参考にください。
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2.墓石は※特殊なコーティングがある場合は業者に相談を行い、汚れが少ない場合はスポンジで水洗い
一般的に想像されるお墓は、表面が鏡のようにつやつやなっていると思います。
あ
これは、木材や金属と同様に磨き上げる工程の際に砥石をどんどん細かくしていき鏡面のように磨き上げている為です。
なので、磨いてあるお墓の汚れはスポンジや雑巾で拭きあげてもらうだけで落ちやすくなっています。
あ
ただここで注意してもらいたい事があり、拭き残しや水をかけるだけだと水道水のカルキ等で水垢が出来てしまう事があるので、最後に乾拭きもやっていただけるとより綺麗な状態を維持することが出来ます。
あ
たわし等を使用すると表面に小さな傷がつき、コケが付きやすくなったりしますのでご注意ください。
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※特殊なコーティングがされているお墓もありますが、ほとんどが撥水等のコーティングなので水拭きで落ちることはありませんのでご安心ください。
ですが注意としてメラミンスポンジはお墓掃除には使用しない事をおススメします。
コーティングを剝がしてしまい、その部分だけ色合いが変わってしまう事があります。
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薬品を使いコケ掃除をする場合には、記事のように目立たない部分で確認しながらの使用をお願いします。そして最後に念入り水で流していただけると良いです。
石によっては色が抜けてしまったり、艶がぼやけてしまう事がありますのでご注意ください。
あ
今では楽天などで、石材屋専門店もあり洗剤が手に入りますが使用には注意しながらお使いください。
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3.花筒や香炉皿などの小物は取り出して中を洗い、乾いた布でふき取り。
花筒はお参りの際に中まで洗う事をしないと水が腐って異臭を放ってしまいます。
百円ショップ等で売っている水筒用のスポンジをお使いいただくと手軽に綺麗にできるので試してみてください。
また今では蓋を閉められる花筒もあります。お参りを終えた際お花を回収していただき蓋を閉めていただくと、周辺や花筒の汚れを抑えることが出来ます。
香炉皿はカラスがいたずらしてしまったり、長年の使用でくすんでしまう事があります。
これら製品は交換する事ができるのでお近くの石材店や、葬儀屋さんに汚れや劣化が気になる方は相談してみると良いと思います。
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花筒や香炉皿はステンレス製で取り出し可能なものが多くなっています。
そのほうが掃除もしやすく、綺麗に維持管理できるからです。ですが時代によっては取り外しができなかったり、石に穴が開いているだけの場合がありお掃除が出来ない事があります。
あ
そのような場合は、石屋さんに相談いただければ再度加工を行い花筒を入れられる物に出来る場合がございます。のそのような部分が気になる方は相談してみてはいかがでしょうか?
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最後になりますが、これら清掃をお墓参りの際にすべてやってくださいという事ではありません。
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それぞれできる範囲の事をやって貰いながら、お墓参りをしていただければと思います。
お墓参りの目的はお掃除をする事では無く、家族を想いながら会いに行く事だと思っています。
掃除で疲れて想いを馳せる事が出来なかったでは本末転倒
気になったときにお掃除をして、大変な事は私たちの様な業者に頼んでいただければ精一杯お手伝いをさせていただきます。
皆様が今後もお墓を参り、先祖を大切に想う文化を残していけるお手伝いが出来れば幸いです。